世界が注目する日本の “SAKURA”

こんにちは。埼玉県ふじみ野市で活動している、こどもえいごクラブJacarandaです。
Spring is just around the corner! 春はもうすぐそこ!
今回は、春を感じる「桜」の話題です。

2020年の開花予想 〜Cherry Blossom forecast〜

今年も桜の開花・満開予想が発表されました。
全国的に例年より早くなる見込みで、東京でも、観測史上最も早い3月15日頃から咲き始めると予想されています。

天気予報と同じ感覚で、桜の開花予想が発表されるなんて、考えてみたら結構ユニークですよね。
それほど、桜の開花は日本人にとって大切なもので、皆がその日を待ちわびているということでしょう。

入園、入学を控えたお子さんがいらっしゃる家庭なら、入園式・入学式のタイミングの開花状況も気になるところかも知れません。

それにしても、なぜ私たちは、こんなに桜が好きなんでしょうね?

日本人が愛する花「桜」

Photo by Kumiko SHIMIZU on Unsplash

 「花」と言えば桜を意味するほど、日本文化に欠かせない存在。

2019年に盛り上がったラグビーW杯では、日本代表選手たちは「ブレイブ・ブロッサムズ」の愛称で呼ばれ、ユニフォームに桜のエンブレムが描かれていましたよね!

桜を愛でる「お花見」は、海外からの観光客にも大人気の日本独自の文化です。
奈良時代から始まったとも言われるほど長い歴史がありますが、現代においてもなお、この文化が根付いているのは、どうしてなのでしょうか。そこには、日本人ならではの事情があるように思います。

四季豊かな風土

まず思い浮かぶのは、日本には四季があるということ。もちろん、海外にも季節の移り変わりはありますが、日本の四季は特にはっきりしており、また豊かな自然に恵まれた土地では、四季折々の美しさを感じることができます。日本人は「季節感」に敏感なのかも知れません。そして、長い冬を越えた喜びの象徴のようなものが、桜の開花なのではないでしょうか。

4月にスタートする学校制度

4月に新学期を迎えるのは、実は世界でも珍しいタイミングです。私たちは春の訪れとともに別れと出会いを繰り返してきました。受験の合格が「サクラサク」と表現されることもありますよね。人生の節目を桜の季節に経験することが多く、立派に咲き誇り、儚く散っていく桜の姿につい思い出を重ねて、感傷にひたってしまうのではないかと思います。

ハレとケ

日本人の伝統的な世界観を表した民俗学の用語で「ハレ」とは「晴れ着」「晴れ舞台」と言われるように、非日常的な特別な日のこと、「ケ」は日常のことを指します。「ケ」の時には慎ましくコツコツ働き、「ハレ」の時にはパーッと華やかに祝い盛り上がる、そんな生き方が、日本人には好まれてきました。「ハレ」があるから「ケ」を頑張れる、「ケ」があるから「ハレ」が一層喜ばしい。そういった気質は、現代の日本人にも当てはまると思います。日本人は休むのが苦手、とよく言われますよね。お花見は「ハレ」に当たるイベントと言えるかも知れません。桜が咲けば、仕事はさておき、しばしリラックスして、仲間たちと楽しく過ごすことができるわけです。

訳せない日本語 Hanami、Bento

ところで、お花見のことを英語では “Cherry blossom viewing”“Cherry blossom party” と言います。しかし、上記のように、単に桜を眺めるだけではなく、背景にある日本文化までを含めると “view” や “party” では表現しきれない、趣深い伝統です。

こうなると、厳密に訳すことは不可能なので、最近では英語でも “Hanami”と言われることが増えました。

また、お花見文化とセットで注目されるのが、日本のお弁当文化です。
お花見では、美味しいお弁当を家族や仲間と囲むのも、楽しみのひとつですよね。

御重やお弁当箱にきちんと料理が並べられ、見た目は彩り鮮やか、かつヘルシーで、冷めても美味しい日本のお弁当は、世界中から “cool” “smart” “beautiful” と絶賛されるものです。
「キャラ弁」に至っては、もはや Art の世界として扱われています。

欧米では、“Box lunch” と言えば、ラップに包まれたサンドイッチ、ポテトチップスやビスケット、りんご(丸ごと)を紙袋に入れて出かけるのが定番。それもお洒落で素敵だけど、日本のお弁当とは違ったスタイルですね。

そういうわけで、最近では“Bento”という日本語も世界進出を果たしました。日本のお弁当は “Box lunch” で表しきれないものと評価されているのです。

こうして、日本文化が世界に認知されると、伴って言葉が輸出されていくのですね。

Cherry を使った英語表現

Photo by Allie Smith on Unsplash

最後に、日本人が大好きな桜にちなんで、“Cherry” を使った英語表現をご紹介します!

the cherry on the cake

→ケーキの上のさくらんぼ
=物事を最高にする最後の仕上げ。
 思いがけない嬉しい出来事。

例)I had a wonderful birthday, and your phone call was the cherry on the cake.
  素敵な誕生日でした。そしてあなたからの電話が完璧な一日にしてくれたわ。

cherry pick

→さくらんぼ摘み
=選り好みして、つまみ食いする。

例)He just cherry picked evidence to support his theory in the essay.
  その論文で彼は、自分の説を支持する都合の良い証拠だけを選んで載せていた。

a bowl of cherries

→お椀いっぱいのさくらんぼ
良いことづくめ。とびきり楽しいこと。“Life is like a bowl of cherries”「人生は楽しいことでいっぱい」という決まり文句があります。

例)I passed the exam! Life is a bowl of cherries!
  試験に受かった!人生最高!


外国語や世界の文化を知ると、日本語や日本の文化もより深く味わうことができる。これも異文化理解の醍醐味です。こどもえいごクラブJacarandaで、その一歩を踏み出しませんか。ぜひ遊びに来てください。お問い合わせお待ちしています。

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