
こんにちは。埼玉県ふじみ野市で活動している、こどもえいごクラブJacarandaです。
こどもえいごクラブJacarandaのレッスンは、就園後3才以上のお子さまを対象としていますが、
それ以前のお子さま向けには、親子で参加できるプログラムとして、東武東上線ふじみ野駅(東口)から徒歩10分にあるプラネット音楽教室(ふじみ野校)にて「1・2・3才の英語リトミック」を開講しています。
※現在、新型コロナウイルスによる感染症の流行拡大を受けて休講しています。
今回は「英語リトミック」開講に込めた想いをお話しします。
「リトミック」って何だろう?

まずリトミックについて、少しお話しますね(ここでは英語講師の目線で書いています。もっと詳しく知りたい方は、ぜひお教室へ遊びに来てください♪音楽の専門講師がおります!)
「リトミック」とは、音楽によって行われる教育法。
聞き慣れない方も多いかも知れませんが、未就学児さんのご家庭には大人気の習い事のひとつなんですよ!
一番のポイントは非認知能力を育むということ。
つまり、いわゆる「読み書きそろばん」のように目に見えて測れる能力ではなく、集中力、判断力、表現力、自立心、向上心、探求心、感受性、協調性など、ペーパーテストでは評価できない様々な能力を「音楽あそび」によって引き出していくのです。
活動を通して、子どもたちは音を頼りに、自由に想像を広げていきます。一人ひとり、オリジナルの世界観があります。たとえば、こんなことがありました。
雨が続く6月のある日、先生がピアノの鍵盤をトン・トン・トンとたたく音を聞いて、子どもたちは雨粒や水滴のイメージを膨らませ「雨が降ってきたね。」「屋根からお水が落ちてきたよ。」と話しました。中には「冷たい!」とお母さんのお膝へ逃げる子も。
次に、明るい曲に合わせて、様々な色のスカーフを1枚ずつ広げて見せます。すると、ある子は「わあ、雨やんだ!虹が出たね。」と話しました。
一方で、別の子は「もっとたくさんの雨が降ってきたんだ。」と真逆に展開しました。なぜでしょう?
その理由は「みんなが傘をさしたんだよ。」ですって!
この時「虹」や「傘」というワードは、大人(先生や保護者)からは一切伝えておらず、また具体的なイメージを伝えるイラストなども用意していません。音とカラフルなスカーフだけで、子どもたちの物語が生まれていったのです。
感覚を研ぎ澄ませ音を聞いたり、スカーフの広がる様子を見たりする集中力、自由にイメージを膨らませる想像力、自分の想いを伝える表現力が発揮されていますよね。これがリトミックの魅力です。
リトミックを英語で行うメリット
そのリトミックを英語でやろうということで、2019年にプラネット音楽教室の英語リトミック科はスタートしました。「音楽×英語」は相性ピッタリ!うまくいく理由があるんです。
1.語学の導入に最適

子どもたちは、あそびの天才!
楽しいあそびやゲームなら、すぐに覚えて何度でも繰り返しますよね。音やリズム、歌やダンスに合わせれば、英単語や英語フレーズも、ノリノリで盛り上がりながらを覚えられるので、英語学習の導入にはぴったりです。
しかも音楽教室なので、レッスンはグランドピアノやエレクトーンの生演奏で展開され、楽器に触れる機会も用意されています。時には先生のアレンジで曲調やスピードが変わることも。CDを流すのとは違う贅沢な刺激をたくさん得ることができ、学習効果の向上も期待できます。
また、日本語と違った英語の音節やアクセント(たとえば『チョ・コ・レ・イ・ト』ではなくて “Choc・o・late” というように)も、リズムに合わせれば自然に身につき、カタカナ読みで間違って覚える心配がありません。
2.脳科学的な根拠
また、脳から見た言語能力の成長にも着目しました。
音を司る脳と言語を司る脳の領域はほぼ重なっており、幼い頃に音楽に触れあい、脳に言葉を受け入れる準備をさせておくという事は、将来、外国語習得のための素地作りになる、と言われています。
プラネット音楽教室ホームページ
いわゆる英才教育として外国語学習をするのではなく、様々な音に触れる経験を幼少期にたくさんすることで、外国語を学ぶ脳の環境作りができるのです。
3.「想像力」や「表現力」は異文化理解の要

先ほどお話しした非認知能力も非常に重要なポイントです。
私たちは、英語という言語の習得のみを目的にしているのではありません。むしろ、英語が話せなくても何とかなる!(…なんて、英語の先生が言ったらいけませんが)その
「何とかできる能力」を、まず育てたいと思っています。
たとえば、困っている外国人がいたとして、必死に助けを求められたら、言葉がわからなくても、何とかしてあげたいと思いますよね。
知っている単語の中から使えそうなものを選んで言ってみたり、身振り手振りを交えたり、持っていたら紙とペンを使ったりして、一生懸命に伝えるのではないでしょうか。そしてうまく伝わったら(…仮に伝わらなくても)そこに、人と人とのあたたかい心の交流が生まれるのだと思います。
もし、完璧な英語を流暢に話せても、社交性や協調性がなく、無表情で機械的だったら、世界にお友だちを作ることは難しいかも知れません。
逆に、異なる言語や文化の中で生活していても、相手を想う「想像力」や、自分の気持ちや意見を伝える「表現力」が豊かで、「アイデア」や「ユーモア」に富んでいたら、片言の英語でも世界の人たちと心を通わせることができるでしょう。
その上で、言葉の引き出し(語彙や表現)が増えていけば、より良く、うまくできますよね。
言葉は、人間の花や実のようなもの。根っこと幹があってこそ咲き、実るのです。幼少期から太くてしっかりした木を育て、その先に鮮やかな花を咲かせたい。だからリトミックと英語の組み合わせがぴったりだと思っています。
4.日本文化の再発見

最後に、外国語を学ぶ醍醐味のひとつが、自国文化を再発見する楽しみです。
…と言っても、子どもたちは日本で暮らすのだってまだ2〜3年。「日本人とは」を説いても、理解するのは当然難しいです。
音楽なら、日本人らしい情緒や感性を、感覚的に伝えることができるように思います。たとえば、伝統的な日本の民謡『さくらさくら』を聴いてみましょう。桜(Cherry blossom)をテーマにして、このようなメロディーが生まれ、今もなお伝承されるのは、日本人だからこそではないでしょうか。
お祭りに行けば、和太鼓や鳴子の響き、笛や三味線の音色が、きっと記憶に残ることでしょう。幼い頃に聴いた「あの曲」「あのリズム」が、将来子どもたちの日本人としてのアイデンティティを豊かにしてくれるだろうと思います。
私たちは、英語のレッスンをしつつ、日本文化を味わうことも意識しています。
2019年度の振り返り

そんな様々な想いを抱いて始まった「英語リトミック科」の初年度が終了しました。
1年を通して、子どもたちの成長には目を見張るものがありました。「2才なら、3才なら、これくらいのことができるかな?」と予想しながら作った教材やカリキュラムでしたが、どんどん超えていくので、後半はいつも追加で用意しないといけませんでした。
一番の成長は「チャレンジ精神」だったと感じています。
そもそもレッスンは、子どもたちにとって新しい挑戦の連続。はじめは泣いたり、脱走を試みたりしていましたが(笑)、徐々に慣れて、積極的になっていきました。
「慣れた」というのは、先生や教室に慣れたというのはもちろんですが、チャレンジすることに慣れたと言えます。要するに、新しいことにも物怖じしない、度胸がつきました。今では、ひとりで前に出てお返事したり、好きな色を言えたりします。
子どもたち自身も、できている手応えを感じていたと思います。次第に、新しい教材を出すと前のめりになって見つめたり、「やりたい!」と立ち上がったりするようになりました。それに伴って、発せられる英語の数が増え、声のボリュームも上がっていきました。
この先も、子どもたちの挑戦はまだまだ続いていくことでしょう。夢や目標に向かって進んでいく子どもたちにとって、教室での思い出が少しでも背中を押し、勇気を与えるものであればと願っています。

音楽で遊びながら楽しく英語に触れてみたい1・2・3才の親子さん!見学・体験レッスンは随時受付中です。お問い合わせお待ちしています。
※現在、新型コロナウイルスによる感染症の流行拡大を受けて休講しています。