
こんにちは。埼玉県ふじみ野市で活動している、こどもえいごクラブJacarandaです。
英語の学び方にも色々なスタイルがあります。今回は、よりリアルな英語を学ぶ方法のひとつとして、英語【で】学ぶレッスンをご紹介したいと思います。
「ツール」としての英語

言葉はコミュニケーションのための「ツール(道具)」と言われています。何かを伝えるため、または理解したり表現したりするための「手段」として、言葉は便利なのですね。
つまり、ほとんどの場合は、伝えたい、理解したい、表現したい「目的」や「相手」が、言葉の先にあるわけです(たまにそうでもないこともありますが)。
「英語を学びたい」という想いは、実はひとつのステップで、その先には英語を使って実現させたい本当の夢や目標があるのですよね。
さあ、英語を使って何がしたい?
学問、ビジネス、スポーツ、あらゆる場面で、言葉は「壁」になり「武器」にもなります。味方につければ世界をぐん!と広げ、深めることができます。
その「目的」の方に注目して、英語そのものを学ぶのではなく、英語で学ぶ、そんな学習法が注目されています。
ツアーではなく自由に旅をしてみたい。興味のある分野の情報を海外からも集めたい。世界の人々を相手に商談したい。世界で活躍するスポーツ選手になりたい。
もし、目的を描けたら、セットで学ぶのが効果的!
「ツール」「手段」としての英語をよりリアルに体験することができます。
英語【で】学べる場所をご紹介
具体的には、英語を使って習うスポーツクラブやアート教室、お仕事体験などがあります。
習い事自体の目的は、サッカーだったり、絵画だったりで、英語そのものではありません。そのスタイル(手段)として英語を使います。
リアルな環境で自然に英語に触れられるので「学ぶ」というより「体験する」ことによって身につけることができます。
そんな、英語【で】学べる場所の一例をいくつかご紹介します。
Tadaku(タダク)
日本で暮らす外国人の方から、郷土料理、家庭料理を教えてもらいながら、文化交流を楽しめる料理教室。日本にいながらホームステイのような体験ができます。
キッザニア東京・English Wednesday!
子どもたちがリアルなお仕事体験ができる場所として大人気の「キッザニア」では、そのお仕事体験を英語で行うプログラムも用意されています。
British Football Academy
イングランドサッカー協会(Football Association)の指導資格を持ったイギリス人スタッフが英語でサッカーを教えるスクールです。ヨーロッパの名門クラブチームでのキャンプの案内なども行っています。
TOKYO GLOBAL GATEWAY (TGG)
お台場にある「体験型英語学習施設」です。レストランやショッピングなどの生活シーンの体験や、現地の学校さながらの授業を受けられる留学体験、お仕事体験、ダンスやプログラミングのレッスンなど、豊富なプログラムで実践的に英語を身につけられます。

こうした英語と組み合わせた習い事やプログラムは「ホビングリッシュ」と呼ばれているそうです(Hobby+Englishですって!面白い造語)。他にもたくさんお教室やプログラムがあるので、ぜひ興味のある分野で探してみてください。
CLILという教授法

このような、言語学習と「何か」を組み合わせた教授法はCLIL(クリル)と呼ばれ、英語を母国語としない各国の小学校などで導入されています。
CLILとはContent and Language Integrated Learningの略で、Content(内容)とLanguage(言語)をIntegrate(統合)した学習法という意味です。
理科や社会など他科目に関するトピックスを、グループになって、英語で調べたり、まとめたり、発表したりします。新聞、雑誌、WEBなどから資料を集め、文字以外にも、音声、数字、図、映像などを使って情報を得たり、伝え合ったりするのです。
子どもたちにとって英語は「どこか遠い国の、いつ使うかわからない言葉」かも知れません。それが、今まさに必要を迫られるリアルな経験になります。実践的に、英語を身近なものとして定着させることができるのです。また、4技能(読む・書く・聞く・話す)をバランス良く身に付けることができると期待されています。
日本での導入例はまだ少ないものの、その学習効果が注目されており、今後は学校教育の場でも増えてくるかも知れません。
英語【を】学ぶのも面白い!

さて、英語【で】学ぶ学習法を見てきましたが、最後に「英語【を】学ぶ」のも、すごく面白い!ということをお伝えしておきます。
「言葉」そのものが目的だって、もちろん良いのです。
何かをするために言葉を学ぶのではなく、言葉そのものを深く知って味わう。
例えば、言語はいつも文化的な背景を持っています。文化として無いものは当然、言葉としても現れることなく訳すことができません。「きょうだい」を表す言葉がbrother/sisterの2種類のみの英語と、兄/弟/姉/妹の4種類の日本語では、文化的背景が異なるのです。言葉を知ることは文化人類学の分野にも発展します。
音声や文字の研究など深いテーマが広がる「言語学」の世界もまた、とても魅力的ですね。
言葉を学んで世界を広げよう!こどもえいごクラブJacarandaがお手伝いします!